2014年07月23日

ロシアの避妊事情・日本と似てる?

http://m.jp.rbth.com/society/2013/03/26/42113.html
ロシアの避妊事情:依然多い妊娠中絶

ロシアの妊娠中絶に関する法律は極めて“リベラル”だ。我国が妊娠中絶数でダントツであり、先進国のみならずCIS諸国の数をも数倍上回っているのも、驚くにはあたらない。

 中絶がこれほど多いのは、避妊の知識が不十分であることもある。避妊薬の錠剤を服用しているのは、ロシア人女性のわずか14%だけだ。
 もっとも1990年の時点と比べると、中絶数は年間410万から120万に下がり、約3分の1になっている。とはいえ、数字は依然高く、当該年齢の女性1000人につき、毎年50回中絶している勘定になる。アメリカでは20回、イギリスでは18回、ドイツでは10回以下にすぎない。



 「原因は法律」

 社会団体「デロバヤ・ロシア」の顧問、アレクセイ・ウリヤーノフ氏は、あまりにもリベラルな法律が原因だと言う。

 実際、ロシアで中絶するのは簡単だ。現在ドイツに住むロシア人女性がこんなことをネットに書いていた。「私の女友達はほとんど毎年中絶しています。病院に行ってお金を払いさえすれば、その場で中絶してくれるので、次から次にやって来るんです」。

 ロシアでは妊娠12週目までは無料で中絶できる。その後は、医師の所見と女性の社会的立場次第(年齢、境遇など)となるが、これも抜け穴が簡単に見つかる。私立病院に行けば、よく言われるように「お金さえ払えば、どんなわがままでもかなえてくれる」のだ。しかも、こうした場合の医師の責任に関しては、一切法的規定がない。



 解決策を提言

 こういう状況を踏まえてウリヤーノフ氏は一連の措置を提言する。これが実現すれば、ロシアの中絶数は3分の1か4分の1になるだろうという。同氏はその措置として、例えば、以下のようなものを挙げている。

 ・病院に行ったその日に中絶するのではなく、一週間間をおく。

 ・女性に対し、心理学者や社会問題の専門家などとの面談を義務付ける。

 ・不法な中絶を行ったか強制した医師・看護師の責任を問う。



 もう一つ中絶数を減らす方法として、避妊の知識を広める啓蒙活動がある。この点でロシアはヨーロッパから遅れをとっている。



 避妊後進国?

 モスクワ大学経済学部と人口学研究所の共同調査によると、※1ロシアでは10%のカップルがまったく避妊をしていないという。ハンガリーでは、そうしたカップルは4%、フランスでは3%、ベルギーでは2%にすぎない。

 もっともロシア人女性の80%は、何らかの避妊をしていると答えているものの、良く聞いてみると、※2避妊リングと避妊薬のような確度の高い方法を使っているのは、それぞれ20%と14%と少なく、他の女性は、月経周期を計算するとか、性行為を“中断”するといった昔ながらの方法に頼っているのが現状だ。
 一つ注目されるのは、こうした数字にはあまり地域差がないということで、モスクワやサンクトペテルブルクのような大都市は、現代的な避妊についてより啓蒙されていそうなものだが、これらの都市も1位はコンドーム(44%の女性がこれが主な避妊手段だとしている)、2位が避妊薬(16%)だ。

 なぜ、こんなことになるのか?一つには根強い医薬品への不信感かもしれない。ネットの書き込みを見ると、多くの女性が相変わらず、ホルモン系の薬は健康に悪影響を与えると断言しているからだ。ところが、中絶による母体への影響については、彼女たちはなぜかあまり考えないのである・・・。

*************************ここまで*************************************
※1http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2266.html
社会実情データ図録から拝見すると避妊の実施率が54.3%となっています。
と言うことは日本の避妊の実施率は45.7%?!海外に比べて10倍ほど、ロシアのこの記事の情報と比べても4倍以上の方が避妊を実施していないということになっちゃうのですが。


※2 日本において避妊をしている人の多くがコンドームを選択。これは75%になります。
 低用量ピルについては普及率から言えば全体の3〜5%程度と言われます。海外に比べるとかなーり低い。
 IUDについてはhttp://www.e-medinavi.com/info-iud-m.htm 情報インデックスから見ると3・1%

IUDと低用量ピルの普及率ってそんなに変わらないのかぁ・・・というのが感想ですね。
問題にされてるロシアの記事を見ても、現状日本の方が避妊については後進国のような気がしてなりません。
妊娠を望まれてらっしゃるならまだしも、まだ妊娠を望んでいない時期であればもう少し真剣に考えてみてもいいかも。

産みたい時に産むためにというキャッチフレーズを使っている[避妊のススメ]
http://www.femalelife.jp/hininno-susume/
分かりやすく書かれているので一度覗いてみてはいかがでしょうか。




summer_b02.png


本日大暑ですね。
暑いです・・・ほんとに。
エアコンのある部屋から出る事が出来なくてウダウダしてますが、子ども達は部活や遊びに
汗かいてました。見習ってちょっと家の掃除でも頑張ってみようかなぁ・・・と思っただけでしがが(ーー゛)
皆さまも体調にはくれぐれもお気をつけて!
 
posted by がる。 at 18:34| Comment(0) | ニュースから

2014年07月22日

夏休み開始/緊急避妊の比較

ご無沙汰しています。
がるです(´ー`)
いつの間にか夏休みが始まっていました。子どもが大きくなると、だいぶ楽にはなりますが
習い事やら部活やらで、なんだか夏休み気分で朝寝坊もしてられない日々になってしまいました。
子どもの夏休みの宿題のように、夏だけはしっかりブログ更新しようと思っています。
9月になると仕事も忙しくなるのでたらーっ(汗)


**********************緊急避妊の比較******************

プラノバールを使った緊急避妊とノルレボではどんな違いがあるのか?という質問を最近見るようになったのでまとめておければと思っています。

検索した時に【薬局あるある。】さんのブログがわかりやすかったので、ご紹介します。

薬局あるある。

http://aruaru.small.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=37


「えっ!?値段こんなに安いんですか?」
「効果は大丈夫??」

-患者さんの状態-
詳細は確認していないが、アフターピルをもらうため病院受診。
前もってネットでノルレボの料金を調べ、1万円以上かかると思っていた様。
今回はプラノバール処方。
病院での料金は不明ですが、うちの薬局での料金は、
自費で660円。
(調剤技術料が60点、薬剤料が6点)
ちなみに薬局によって調剤技術料は若干異なりますし、
場合によっては薬歴管理料などもろもろ加算がかかります。


隣の病院ではノルレボが処方されることもありますが、
先生が何を基準にノルレボかプラノバールかを選んでいるかは不明・・。
患者さんに選択させている訳でもなさそう・・。
んで、このときは、

「ノルレボの場合は調べられた通り1万円以上かかりますが、今回処方のプラノバールは緊急避妊がメインの薬ではなく薬価自体とても安い薬です。
効果はノルレボの方が高いそうですが、具体的な数字はお調べしないとわかりません。」

と返答。

それでは具体的な数字を調べてみましょう。

・・とは言ったものの、
プラノバールの試験データが見つかりませんね・・。

なので、WHO1998試験の中用量ピルと、
ノルレボが今の用法と同じ2錠を1回のみ服用の
WHO2002試験の結果をまとめたいと思います。



比較.JPG










妊娠阻止率って何??
妊娠阻止率って本来これぐらい妊娠していただろうと予測して、
実際に妊娠した数と比べどれぐらい阻止したか。
(予測妊娠数―実際の妊娠数)×100/予測妊娠数

妊娠率だけ見ると低く思えますが、ヤッペ法の阻止率って意外と低いですね。
ってか、予測妊娠数から緊急避妊薬を飲まない場合を計算してみても妊娠率は7〜8%です・・。

排卵日付近の緊急時だとわかっている場合・・、
排卵日付近の妊娠率が25%だと仮定して、阻止率が約50%の中用量ピルのヤッペ法だと妊娠率は12.5%ってことかな??
なので排卵日付近での失敗はヤッペ法では不安が残ります。

ちなみに↑の表は72時間以内に服用した場合です。
4〜5日目に服用してもノルレボは63%の阻止率があります。
3日以内のヤッペ法より上・・。

副作用の悪心や嘔吐も全然違いますね。
吐き気の原因がエストロゲンにあるとよくわかります。


反省

結局具体的なデータをお知らせできずに帰られました。
効果や副作用、用法のことを考えるとノルレボの方がいいですが、値段が高い・・。
まぁ、緊急避妊薬は最終手段なのでその前の避妊をしっかりしましょう。
結局先生の薬のチョイスの基準はわからない。

*************************ここまで********************


1つ、追記させていただくと、緊急避妊薬投与後の【性交あり】群は、妊娠率は【性交なし】群に比較して、妊娠率が高くなっていることが確認されいています。
緊急避妊は投与前72時間以内に十分な措置が講じられなかった性交を、1回経験した女性に対する緊急避妊と言うことを目的・前提としていますし、下に表を出していますが、緊急避妊後の性行為で妊娠に至る可能性も出てくるので、緊急避妊後は適切で確実な避妊または性行為を控えるなどの対処をされた方がいいかと。
医師の指導があればスムーズですね。

LNG後.JPG


posted by がる。 at 14:12| Comment(0) | ニュースから

2014年05月23日

セックスしただけじゃ綺麗にならないんだよ。

"セックスでキレイになる!"はウソ! 女性誌の欺瞞を女医がメッタ切り

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140507-09000029-webhon-ent

"恋愛していないと女性ホルモンが少なくなる"

"働き過ぎるとオス化してヒゲが生える"

 そんな言葉、女性なら誰しも一度は目にしたことがあるのでないでしょうか? 恋愛から遠ざかり、毎日仕事ばっかり、それって私のこと? ......と、我が身を省みてドキッとした方も多かったかもしれません。
 また、某女性誌の表紙や電車の中吊り広告では、"セックスでキレイになる"というニュアンスの言葉が躍り、嫌でも目に飛び込んできます。しかし、実はこれらの言葉には医学的なエビデンスがなく、ほとんど"都市伝説"同然のもの。皮肉なことに、女性が生活を充実させるために読んでいる女性誌が、根拠がない情報で不安をあおり、逆に女性を追い詰めているというのです。

 そんな現状を見過ごせない! と立ちあがったのが、女医・宋美玄(そん みひょん)さん。

 代表作『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』(ブックマン社)や、最新作『少女はセックスをどこで学ぶのか』(徳間書店刊)など、これまでにも女性の、特に性にまつわる悩みについての著作を多数執筆している宋さんは、"そんな訳で、私は女性誌にケンカを売ることにしました"と本書『女のカラダ、悩みの9割は眉唾』の「まえがき」で宣言し、女性誌が発信する情報に、医師目線で反論を試みています。

 特に、本書の第4章『「ピルが怖い」って誰が言った? 』では、宋さん自身の体験談が書かれているのも見逃せません。ピルと言うと、一昔前は、避妊薬の印象が強く「副作用で気持ち悪くなるのでは?」等あまり良いイメージを持っていない人が多いようです。しかし、ピルには可逆性があるので、妊娠を希望しない時期に服用することで排卵を抑制し、卵巣を休めて来るべき妊娠に備える、という使い方もあります。
 実際に、宋さんも低用量ピルを7年間飲み続け、飲むのを辞めた途端に34歳で妊娠したとのこと。眉唾情報に振り回されないようにするには、自分自身で正しい知識を身につけ、自分の体についての決定権を持つべきだと言えるでしょう。


 ユーモアを交えつつ軽妙な語り口が特色の本書ですが、宋さんが豊富な臨床経験を通して語る言葉は示唆に富んでいます。女性達が、トンデモ都市伝説や根拠のない眉唾情報に惑わされないために"ヘルスリテラシー"を身につけられる最適な一冊となることでしょう。

【関連リンク】 宋美玄オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/son-mihyon/


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ツイッターでもおっしゃってたので、リアルタイムで見ていた記事ですが、今更ながら読んでみると
ぷぷぷ・・・そうだよね、なんて思ったのでご紹介してみました。

宋先生のお言葉から
>眉唾情報に振り回されないようにするには、自分自身で正しい知識を身につけ、自分の体についての決定権を持つべきだ
と言う言葉が、自分の体なのだからわかっているつもりでもいざとなったらわからない事だらけじゃないのかな?とちょっと自分を見つめなおすきっかけになれば。

TVで拝見すると、飄々としたイメージなのですが、実は熱く語ってくださる先生なのですね。
って、他の著書も熱かったですが(笑)


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さて、LOCの勉強会。
すっかり九州支部の私としては学校活動と仕事に時間を取られてちまちまとネットで個人活動をやってるのですが、東京本部では第60回目が来月開かれようとしています。
テーマがまだはっきり決まってませんが、丸5年。毎月勉強会をされてる理事、素晴らしい・・・onz
頭が上がりません。

ふと、本日公園でママたちの会話に入りました。
「子宮頸ガンの検査できる病院教えて〜」と聞かれて
ほとんどすべての婦人科で検診が出来るのでは?と思っていたのですが・・・
市の補助を受ける事ができる医療機関は一旦調べたりした方が良さそうですね。
周りにいたお母様方も大体2年に1回受診しているようでした。
どこの市町村でも検診率が低いと言われる婦人科の検診。
ちょっと買い物ついでに受診できる程度の時間ですし、ランチの前に〜くらいの気分で綺麗な婦人科探しなんてしたら楽しいかも・・・って私だけかなぁ。


我が家では子どもが大きくなり、生活が一変。
そして私の仕事も忙しい時期に入り、1週間のうちに一緒に夕飯が食べれるのが1回だったりしたこともあって、なるべく会話をわすれないようにと心がけています。

日々暑くなってきているので、皆様も体調にお気をつけて。
夏のご予定がある方は今から休薬期間を確認されると調整が楽かもですよ。
posted by がる。 at 22:54| Comment(0) | ニュースから