2014年07月29日

フランスのピルの話/中島さおりさんのブログから。

TALK AOUBT THIS WORLD! フランス編
フランス女性とピルの緩やかな離反
14.05.30 by 中島さおり
http://www.lovepiececlub.com/lifestyle/france/2014/05/30/entry_005161.html

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日本では意外と知られていないかもしれないが、この半世紀、フランス女性と避妊用ピルは切っても切り離せない仲だった。「美人で仕事ができて恋愛上手」というフランス女性のイメージに、もしも多少なりとも真実があるとしたら、それを支えていたのはピルだ、というのが私の持論である。
 妊娠の危険から自由になり、セックスに積極的、子どもを作らず仕事に集中し、欲しくなったら自由意志で妊娠する。1967年のピル解禁と1972年の中絶合法化は、フランスの女性運動の輝かしい成果であり、女の自由の象徴だった。80年代にフランスに来た私は、少し年上の女性たちから、ピルと中絶についての熱い言葉をどれだけ聞かされたことか。


 そのピルとフランス女の熱い関係が急速に冷え始めている。この5月にInserm(国立衛生医学研究所)が保健相に提出した調査によれば、15歳から49歳の(つまり生理のある)女性のうち、避妊法としてピルのみを使用しているのは全体の36,5%、コンドームとの併用4,1%と合わせて40,6%で、2010年の調査に較べて8ポイントも減った。ちなみに私が2005年に刊行した『パリの女は産んでいる』(ポプラ社)に引用した2001年のデータでは、ピルの単独使用44%、コンドームとの併用が8%、つまり52%の女性がピルを使用していた計算になる。


 圧倒的なシェアを誇っていたピルだが、実はちょうどその2000年代始めあたりから、緩やかに下り坂になったらしい。理由は、ピルの他にも、信頼できる避妊法がいくつも発達したことがある。IUS、パッチなど新しい技術がいずれも2001年から実用化された。今回の調査では、こうしたピル以外のホルモン系避妊に頼る者が4,5%、昔から人気の高いIUD(子宮内避妊具)22,6%と、ピル以外の避妊法は、2010年との比較でさえ軒並みアップしている。


 しかし、ピルの後退を急速に促進したのは、2012年に第三・第四世代ピルの副作用の発覚だ。2012年12月、第三世代ピル「メリアーヌ」の副用により脳梗塞に襲われ半身不随になったと製薬会社を訴える女性が現れた。これをきっかけに第三、第四世代ピルが第二世代ピルに較べて血栓症を誘発する可能性が高いことが人に知られるところとなった。フランス4百万のピル・ユーザーに対し2529件の血栓症があり、うち20人が死亡しているという調査結果が明らかにされ、続いて速やかに保健省が第三、第四世代ピルの保険による還付を停止した。


 私は、こうした例が公になる前に出した本のなかで、「第三世代ピルは、第二世代ピルにあった副作用の問題をクリアした安全なピル」と書いてしまっているので、その訂正を兼ねて、ここに情報を補わせていただきたい。
 第二世代ピルの副作用は、体重の増加やニキビ、吐き気など、不愉快とはいえ死を招くような重大なものではないので、ここへ来て、フランス女性のピルは30年前の第二世代ピルに戻っている。しかし同時に「ピル離れ」が始まった。


 時代の流れを感じる。ピルの副作用は、数年前まで、囁かれることはあっても声高には言われなかった。ピルが「女性解放」とあまりにも結びつき過ぎて、ピルの悪口を言うことは、女性の権利に対する反動的な意見と同一視される傾向があったからだと思う。
 しかし今や、ピルの危険は誰でも口にできるようになった。特に大きく影響を受けたのは15歳から29歳の若い世代である。ピル合法化から50年近くが経ち、熱く語った世代がピルを使用しなくなって10年以上になる。生まれたときからピルのある世界に育った今の若い世代は、ピルに神話的なイメージはもう持っていないのだろう。


 ピルの後退を埋め合わせるように、コンドームの株が上がっているのも面白い。2001年には6%、ピルと併用している8%と合わせても14 %と人気のなかったコンドームが、単独で15%、併用で19,4%と躍進している。コンドームは、エイズ予防のキャンペーンとともに広まり、シェアを拡大している。


 ピルに慎重で、副作用問題に敏感だった日本では、ピルがようやく解禁になったときも第三世代ピルは許可されなかった。そういう意味で、日本人女性は危機を免れたと言えるかもしれない。
 こうして、日本とフランスの避妊事情は歩み寄っているように見えるが、避妊と密接に結びついた、性とその主体との関係については、果たして、どうなのだろうか?


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フランスのピル離れ、ちょっと意外な気がしました。
とは言え、文章内から拝見するとピルのみ・コンドームとピルの併用での避妊を選択している女性は
40%を超える数字。
日本に当てはめるのは難しいですね。
やっぱり日本のピルへのアクセスは遠いのかもしれません。どうにかならないかなと思いつつ
数年経過していますけどね^^;


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ヤフーの知恵袋でウロウロしていると、ノンピルユーザーさんの緊急避妊とピルユーザーさんの
出血調整の相談が増えたように感じました。
ピルユーザーさんは、受診されてる病院のお盆休みとお手元にあるピルのシートの数の確認をされておくと
新しいシートがない!なんてことにもならないかと思います。

posted by がる。 at 12:43| Comment(0) | 日記

2014年07月27日

コンドームの国際基準って?

市販のコンドーム、26%が国際基準以下:「10代の80%以上が避妊せず」専門家[医薬]

国内で販売されているコンドームのうち26%が品質の国際基準を満たしていないことが分かった。また若者の多くがそもそも、適切な避妊をしていないとして、専門家などが性教育の必要性を唱えている。4日付ベトナムネットが報じた。


英国のコンサルティング会社クラウンエイジェンツによれば、国内で年間販売されている1億7,000万個のうち、26%がISO(国際標準化機構)規格や世界保健機関(WHO)、国連人口基金(UNFPA)の技術要件を満たしていない。


■既存の性教育、効果なく


中央産科病院のグエン・チ・ホン・ミン医師は、望まない妊娠をどう防ぐかについての若者の無理解を問題視する。「10代の青少年の90%が、セックスをすれば妊娠する可能性があると知っていながら、80%以上が避妊をしていない。妊娠すれば、中絶すればよいと考えていることは危険だ」と語気を強めて語っている。

教育・訓練省は性教育を中高生のカリキュラムに取り入れているが、教師も生徒も恥ずかしがって、実効性のある授業ができていないのが現状だ。

グエン・ベト・ティエン保健次官も、「避妊について若者に教育する必要性があることが見過ごされていた」と認めており、性教育の拡充を図っている。
                                ベトナム 2014/04/07(月曜日)

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コンドームの国際基準ってどんなのだろうとググってみると
相模ゴムのサイトに詳しく書いてありました。
http://sagami-gomu.co.jp/condom/dekiru/

全数ピンホール検査
コンドームは、「ピンホール」と呼ばれる微細な穴がないかどうかをチェックするために、必ず全数検査が行われています。
コンドームの形をした金型に、1本1本コンドームをかぶせて、ぬるま湯が入ったプールに浸し電気を流します。万一ピンホールがあれば、金型に通電しますので、そのコンドームは穴のあるものとして機械的に判定され自動的に排除されます。
この工程で合格した製品だけが、クルクルと巻き上げられて、みなさんが良く見るコンドームの形になります。

破裂試験
コンドームの強度を測定する試験のひとつです。
コンドームが破裂するまで空気を入れ続け、破裂するまでに入った空気の量と、どれだけの力に耐えたかを見るための破裂圧力を計測します。国際規格であるISOでは、空気量で18リットル以上、破裂圧力で1.0キロパスカル以上であることが定められています。(折幅:50mm 以上 56mm 未満の場合)


引っ張り試験
これもコンドームの強度を測定するものです。
コンドームを輪切りにして、その両端を引っ張り、破断した時の伸びとどれだけの力に耐えたかを計測するものです

水漏れ試験
コンドームにピンホール(微細な穴)がないかどうかを確認する試験です。 コンドームに 300ml の水を入れ、一定時間放置して水がしみ出さないかどうかを肉眼でチェックします。同時にコンドームの形状に偏りがないかも確認しています。


転がし試験
水漏れ試験で吊しておいたコンドームを取り外し、根元部分を縛って、手で圧力をかけながら吸水紙の上を転がしていきます。万一ピンホールがあれば、吸水紙に「染み」が出来ますので、水漏れ試験では発見できない穴も検出することが出来ます。

※サイト内では写真付で説明があります。
他にもコンドームの歴史・正しい装着方法についてもあるので是非ご覧ください!

とにかく、日本のコンドームの品質については国際的にも最上級のものと書かれています。
が、破損などのトラブルの話はなくならないですね。
一度、確認してみるといいかもしれません。




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本日朝6時前からすごい雷がなって起きました。
ほんの1時間程度ですが、雨が降ったのですが、昼間はいいお天気。
それでも昨日よりは風がさわやかに吹いて過ごしやすい1日でした。


posted by がる。 at 20:32| Comment(0) | ニュースから

2014年07月26日

コンドームの進化




こちらはブラジルワールドカップの記事。
コンドームの画像見ました?ブラジルカラーのポップなコンドーム。



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次にもう1つの記事。
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/australiaandthepacific/australia/10981886/Virus-killing-condoms-to-be-sold-by-Australian-firm.html
イギリステレグラフ社の記事です。
'Virus-killing condoms' to be sold by Australian firm

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Condoms capable of deactivating viruses including HIV to be released in coming months after receiving Australian certification for mass production

こんな見出しで始まっている記事。
日本語訳がみつからなかったのでヤフーの記事から。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140726-00000002-xinhua-cn
オーストラリアが新型「抗ウイルスコンドーム」の生産を許可、エイズウイルスも防御中国メディア

中国・国際在線は23日、「オーストラリアが新型『抗ウイルスコンドーム』の生産を許可、エイズウイルスも防御」と題した記事を掲載した。

22日付の英紙ザ・デイリー・テレグラフによると、オーストラリアでこのほど、抗ウイルスコンドームの生産許可が下りた。HIVや性病を含むウイルスを攻撃することができる。数カ月以内に市場に出回る見込み。

オーストラリアのバイオ企業、Starpharma社が開発した。VivaGelという名のナノ複合体を含み、99.9%のHIVウイルスやヘルペスなどの性病ウイルスを死滅させることができるという

VivaGelの開発者である同社のJackie Fairley最高経営責任者(CEO)は「このコンドームは妊娠と性病の感染を100%防止することはできない」と強調している。オーストラリアのコンドームメーカー、Ansell社が生産を担うという。

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これぞ性感染症予防具として最強?とまではいかないまでも、感染症予防具として進化したコンドームなのかな?と感じました。日本ではコンドームは避妊具としての使用が多いので、殺精子の効果のあるジェルが付加されたコンドームも多く出回っていますが、感染症予防具だよと言われる医師も多いので、今回のような記事も紹介出来るといいなぁ。



何か日々のネタをと思ったのですが、思い浮かぶのは
暑いなぁ・・・のヒトコトだけですね^^;
posted by がる。 at 14:24| Comment(0) | 日記