吉村やすのり先生
http://yoshimurayasunori.jp/blogs/profile/ が、アエラ8月5日号で
社会的卵子凍結についてのコラムを書かれていたので、吉村先生のHPからURLをご紹介します。
「生命(いのち)の環境研究所」
http://yoshimurayasunori.jp/blogs/729%e3%80%80%e3%82%a2%e3%82%a8%e3%83%a9%e3%80%8085%e5%8f%b7%e3%80%8c%e7%a4%be%e4%bc%9a%e7%9a%84%e5%8d%b5%e5%ad%90%e5%87%8d%e7%b5%90%e3%80%8d%e3%81%ab%e9%96%a2%e3%81%99%e3%82%8b%e8%a8%98%e4%ba%8b/受精前の卵子を凍結して妊娠したい時まで凍結しておく。
この話を初めて聞いたのは数年前だったかと思います。

日経新聞社さんの記事
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1600V_W3A510C1000000/結婚より「卵子の凍結保存」を希望する米国女性 記事前半を省略して中盤から抜粋して記事ををご紹介します。
■医学的理由なしに「卵子凍結希望」が8割
例えば、ニューヨーク大学病院の生殖医療センターの卵子凍結に関するサイトを見てみると、同センターで卵子を凍結した依頼者のうち約8割は医学的理由なしに凍結を希望する人々で、平均年齢は38歳とある。もちろん、ホルモン注射を打ち、卵子を摘出する手術を受けるわけだから体に負担はかかる。ジムに行くのが日課の彼女は、「一番つらかったのは運動を数週間禁止されたことね」と言っていた。そんな話を聞き、「こんな、ブランチを取りながら話題に出るような、気軽な話なのか」と、再び驚いた。ちなみに、手術の費用は1万5000米ドル(日本円で約150万円:1ドル100円で試算)だったという。ちょうど、IVFを1回(1周期)行うのと同じくらいの値段だそうだ。
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もう1つ記事を。
こちらはWoman nikkei Onlineの記事から。
「卵子凍結」はどうなる〜最新妊活事情
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20130408/150062/?P=1&ST=lifeこちらではデメリットについても記載がされていました。
〜一部抜粋〜
>女性同士で「卵子凍結しなきゃ」というような話が婚活の話と一緒に出るほど、この単語は浸透しています。ですが、例えば大学病院などに行って、健康な女性が「将来年齢が上がると不妊になるかもしれないので、若いうちに卵子を凍結したい」と言っても「うちではやっていません」と言われるでしょう。産科婦人科学会のガイドラインでは対応していないからです。
しかし、これも検索してみると個人クリニックで独自のガイドラインを設けてやっているところがあります。以前は「将来の加齢による不妊に備えるための卵子凍結」は「水面下では△△クリニックがやっているらしい」という噂しかなかったのに、今ではかなり公に情報が出るようになりました。
「卵子凍結」は技術的にはすでに完成されているということですが、なぜフツ―にできるようにならないのか? 問題は保存です。

長期間にわたって安全に保存されるのか? 個人クリニックというのは、どんなに立派な病院でも、院長が突然亡くなったり、経営難でオーナーが変わったりしてしまうこともあります。実家が個人病院なので、そのあたりの事情はなんとなく想像がつきます。
長期にわたって卵子を凍結保存するには、日本の環境はまだ整っていないということです。大学病院などがこのビジネスに着手すれば、広がるかもしれませんが。
このようにネットで情報を集める時に、なんとなく「もう日本でもいろいろできるんだ」と誤解してしまいます。これからは、公には「まだ」でも、日本では「なんとなく、商業ベースでなし崩し的に始まっていく」ものが多くなるような気がします。惑わされず、しっかりと、情報アンテナを立てていないといけません。
生殖医療は生命の尊厳に関わることです。確固たる生命感を持つ宗教者などの力が大きい国では議論がすすみますが、日本のような国では議論自体が難しい。例えばカトリック教会の強いイタリア、オーストリアでは第三者の卵子を用いる治療は禁止です。イスラム教の国でも一部を除いてできません。英仏は制限を設けて(提供者への報酬支払を認めない)、実施しています。
日本でも一刻も早く議論を進めてほしいところですが、法的整備などがサクサクと進むことは、あまり期待できないでしょう。なし崩し的に「ニーズに押され、事実が先行する」ことになると思います。
そして、「事実が先行」したとしても、それは受けやすい治療なのでしょうか? 何よりもお金がかかります。最先端治療は保険や補助の対象にはなりにくい。それはどんな技術が解禁されても同じことでしょう。
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私の住んでいる地域の有名な不妊治療の病院でも卵子凍結をされてらっしゃるところがあります。
病院独自のガイドラインがあるとのことで、特別な理由のない方の受け入れはないとの話でしたが
実は検索して探せば意外とたくさん対応している病院があるのでしょうか。
最初にご紹介した吉村先生の記事でも書かれていましたが
【先端技術で出産時期をコントロールすることよりも、人間が本来動物として産む事を助けることが最も大事。妊娠出産はもっとプリミティブ(原始的)で崇高な行為だ】ということを考えなければいけない時期が来ているのかもしれませんね。
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夏休みの最初の10日が終わりました。
やっと・・・と書きたかったのですが、子供たちはまだまだ〜!!!と
我が家に集まってのゲーム大会。
宿題した?
まだ?
という会話とともに、みんなの夏休みの予定を聞きつつ次の遊ぶ日を決めているようです。